2021年4月 東海支部HPご挨拶

(公社)日本鋳造工学会 東海支部
 支部長 村井 茂

未だに猛威を振るっている新型コロナ感染拡大の中、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨年度は弊支部に取りまして4年に一度の大イベント「第175回全国講演大会及び展示会」も、今回のコロナ禍のため中止せざるを得ない事態と相成りました。おおよそ2年の歳月を掛け、「正に成功間違いなし」とほぼ準備完了した開催直前での急ブレーキの中止!誠に残念でなりません。関係された皆様のご努力に対し、改めて御礼申し上げると共に、お詫び申し上げます。

2年遅れとはなりますが、2022年5月にこの東海地区にて「全国講演大会、展示会」が延期開催される運びとなりました。会員皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

さて近年の変化は「百年に一度の大変革期」と言われる様に非常に大きくしかも早く、我々としてもこの厳しい時代に則し「変えざる点」、「変えるべき点」の議論を展開しております。工学会として極めるべき基本的技術研究は更に深く探求する「深化」と共に、未だ暗黙知の多い鋳物の世界を解明するためや、現状の環境変化に対応した新技術も積極的に取り組む「新化」も必要。こうした考え方を「3つのシンカ」のポートフォリオに掲げ、既に活動を展開しております。

更に昨年度はこうした活動に賛同した仲間を増やすため、このコロナ禍ではありますが積極的に会員各位や各地域鋳造業界の皆様とWebリモート会議も活用しながら意見交換を実施。大変多くの有益なご意見を頂きました。やはり多くの企業にて人材育成に大変苦慮されていることが分かり、早々静岡地域を皮切りに鋳造カレッジ卒業生で構成する「鋳造技士会」と協賛にて、「なぜなぜ勉強会」をWebリモートも活用しながら開始いたしました。今後他の地域でも各「地区鋳造技士会」と協賛にてこうした活動を活発化させ、工学会の仲間を増やす活動も展開してまいります。

こうした活動を通じ仲間入りしていただいた方々の活躍の場、そして育成の場として、東海支部には年間30件にもなる技術講習会やイベントがございます。この場を大いに活用、参加いただきたいと考えております。

中でも、①鋳鉄研究部会②非鉄鋳物研究部会③鋳造プロセス研究部会の3研究部会、そして学生及び若手技術者の育成の場である「YFE懇話会」があり、各々活発に活動していただいております。こうした場に参加いただき、個人の成長を通じながら「3つのシンカ」を加速し、鋳造業界発展に寄与できればと考えております。

まだまだ収束が見えないコロナ禍ではありますが、Webリモートの積極的活用など会活動に工夫をこらして参りますので、会員皆様の更なるご参加、活発な活動をよろしくお願い申し上げます。